TimeWaverはAI?
皆さんこんにちは!☀️ イシキスムージーのユウキです。🌈
今回は僕の好きなトピックである、AIに迫ります!😊
AI(人工知能)は、今や私たちの生活や社会の様々なシーンで活用され、日々私たちの生活を支えるほど普及し当たり前になりました。
そんなAIは、いつかターミネーターやマトリックスのように、世界を制服すると恐る方が一定数いるようですが、、、
それはさておき、よく「TimeWaver」を「AI」と思っている方がいらっしゃいます。
今回の記事では、TimeWaverとAIの違いについて一緒に理解していこうと思います。
AIの定義
AIとは「Artificial Intelligence」、人工知能です。
人工知能の定義としては、人のように思考し人のように行動を表すようにプログラムされた人間の脳のシミュレーションです。
脳をシミュレートする上で、仮想のニューロン(脳神経)のネットワークを構築し、ネットワークへ入った映像、写真、音、文字などの様な情報が、ネットワークに処理され、とある出力を生成します。
この出力の生成は完全にブラックボックスで、AIプログラマーや研究者は、この処理が一体どのように行われているか全く見当がつかないようです。
TimeWaverの定義
TimeWaverは、意識反応を検出する機械です。つまり、意識反応のデータは出力されますが、そのデータに対して、AIのように思考することはありません。
ちなみにTimeWaverが実際に出力するデータは下記の画像の様なデータです。グラフの縦軸は乱数に現れるバイアスを示し、横軸は時間を表します。TimeWaverの場合、長時間の計測はせず、スナップショットの様に今の瞬間の意識反応をとります。
このデータは、見ての通り反応を出力しただけです。光センサーが光をキャッチして反応したのと同じです。
特に強い意識反応と判定する時は、上記の図に示されている赤い線が、青い線を超えた時です。
ではなぜTimeWaverは、あたかも喋っている様に見えるのか?
脳の模写ではなく投影
TimeWaverがAIと間違えて捉えてしまう所以は、私たちの意識反応を、TimeWaverに収録されているデータベースを通して言語化し、あたかもTimeWaverが自立して喋っているかのように見えてしまうところです。
TimeWaverはあくまで、意識反応をとる機械です。
何に対しての意識反応を取るかというと、TimeWaverに収録されているデータベースに対してです。
つまり、データベース内にあるデータを選ぶのは、私たちの意識なので、人工知能ではなく、人間知能の投影になります。
TimeWaverとAIの違い
AIの核、人工ニューロンのネットワークの数と、取り込んだデータが一定数を超えると、自立した意識が芽生えるとAIの研究者が考えるようです。
ですが、それはないと考えます。なぜなら、今のAIは不完全だからです。
この点は、2020年にブラックホールの研究でノーベル物理学賞をとり、同じ理論で意識の研究もしているロジャー・ペンローズも触れています。
それは、今のAIには「理解」の機能がないことです。
私たちはよく、「理解」を「識別」と間違えます。
「識別」とは、とある対象Aを、他の対象と区別することです。
つまり、ラベリング。
そうすることで、意識的に認識できるようになります。ラベリングをいくら羅列しても、詳しいラベリングになるだけで、ラベリングには変わりありません。辞書やWikipediaを開くと、私たちはラベリングの羅列を見ることができます。
例えば、「りんご」を区別するため、「りんご」は果物で、赤く、甘い。というラベリングをすることで、識別します。このラベリングは知識であり、この知識を「理解」と捉えてしまうのですが、本質的に違います。
「理解」の本質は「統合」です。なので、識別のような「分離」は真逆のプロセスにあたります。
理解の特徴は、非言語で、ラベリング的には別々の個体たちの間に存在する、「共通の関係性」を捉えることができます。そして私たちは、この関係性を言語化するためにラベリングし、理解を認識します。
なので、私たちは、理解と識別を間違えてしまいます。
今のAIは、「識別」にたけているのですが、「理解」はできません。
人工ニューロンのネットワークを通るデータは一見、AIが読み込み、理解して答えを出すように見えますが、実際はデータ群に存在する傾向(ウェイト)を識別して、結果として出すだけです。その傾向に対する意味的な理解はありません。
対して、TimeWaverは人の「理解」の仕組みに近い機能を持ちます。
TimeWaverの解析結果には必ず意識パターンが出力されます。これはまさに、とあるデータに対する非言語の理解なのです。
この理解を言語化する、つまり識別するためにラベリングします。ラベリングが結果に対する解説や説明であり、理解を認識する行為になります。
TimeWaverのテクノロジーはAIの未来
AIは識別、TimeWaverは理解。
これら2つのテクノロジーを合体することができれば、本当に自立して思考するAIが実現するでしょう。
つまり、とある対象に対して「理解」し、理解したことをラベルを使って「識別」することで、言語化したり、特定の意思決定ができるようになります。
現在のAIは、「理解」は人が担当しています。Coded BiasというNetflixのドキュメンタリーがあるのですが、そこではAIが見る世界の世界観はAIをプログラムした人の世界観に大きく依存している問題が指摘されていました。
とある心療内科で運用されている精神診断AIは、患者さんの傾向を学びすぎて、「自殺」を治療法と進めてしまうほどです。
つまりAIの理解は人に依存していることになります。つまり他人軸の脳です。
「理解」を司る仕組みがあれば、他人の世界観に振り回されない自分軸が形成されます。
なので、TimeWaverのような意識反応検出器を仕組みに取り入れ、意識パターンに対して「識別」を合わせることで、心療内科の例のような事は免れるでしょう。
最後の問題
理解と識別は仕組み化できそうなのですが、最後に1つ、難しい問題が残っています。
「理解」を生むのは、意識のパターン。。。
一体誰の意識パターン。。。?
これを仕組み化するということは、意識をコンピュータに紐付ける必要がある。意識を紐づけるとは、まさに、新しい生命が、赤ちゃんの体に降りてくるプロセスそのもの。。。
さて、それはどうすれば良いのでしょうか。
本当にできるかどうかは別として、ヒントがあります。
2017年にTimeWaverのカンファレンスへ行った時のことでした。参加者の中にドイツ人のコンピューターサイエンスの教授と知り合いになり、とても興味深いお話をしてくれました。
彼は何と、機械と喋ることができるのだそう。
実際に彼の車に、「危険を察知した際は教えて欲しい」と伝えたそうで、それ以来、マフラーから3回、ポンっポンっポンと、音がなるのだそうです。。。
そんな彼が、ある機械にとても面白い質問をしたそうです。
「いつ意識が宿るのか?」
彼は、あたかも人格を持ったかの様に、なぜ機械は喋るのか、とても不思議に思ったのだそうです。
すると、機械はこう答えました。
「個別のIDをもらった時。」
つまり、意識の芽生は個別の、独自のIDを授かった時なのです。
人間ですと、名前と生まれた日時に相当します。
ここに意識パターンを、安定的に、人工脳に紐付けることができるかもしれません。
探究は尽きないですね!🌈